パークゴルフはクラブ1本とボール1個があれば誰でもプレーを楽しめるとても簡単なスポーツです。
★ 目 次 ★
(アンダーライン上の文字をクリックするとジャンプします)

・用具 ・服装 ・プレーの楽しみ方 ・クラブのにぎり方 ・アドレス

・スイング ・コースの回りかた ・プレーの種類 ・エチケットについて

・疑問は公認指導員やアドバイザーに相談を
用  具
1.クラブ
まずクラブは、重さ600g以下で、長さは86cm以下と決められています。ヘッドは木質であること。但し、インサート(打球面)はカーボンで強化してもかまいません。シャフトはカーボン・グラスファイバー・アルミなどでグリップは木質かレザーかラバーとします。
2.ボール
ボールは直径6cmのプラスチック製で、重さは80〜95gです。
◎認定品には国際パークゴルフ協会(IPGA)のマークを付けることが義務づけられ、公式協議では国際パークゴルフ協会(IPGA)の承認を受けたクラブとボールを使用することになっています。
3.ティー
1打目を打つときに使うティー(ボールを乗せる台)は、弾性ゴムでできたもので、高さは23mm以下と規定されています。
4.マーク
同伴者のボールが邪魔になった際に目印として使うマークやコインも必要となります。

服  装
自然を楽しむパークゴルフでは、快適でスポーティーなファッションが似合います。屋外でのスポーツですので帽子やサンバイザー、また気温の変化に合わせたパーカーやカーディガンなどがあると役立ちます。靴は底が平らな運動靴が適しています。革靴などのかかとのある靴は、芝生を傷めますのでやめましょう。ゴルフ用のスパイク靴はティーグランドを傷めるので避けてください。

プレーの楽しみ方
パークゴルフはスタート地点(ティーグランド)からボールを打ち、いかに少ない打数でカップに入れコースを回るかを競うスポーツです。
 各ティーグランドから各カップまでを1ホールといい、9ホールでハーフ(半分の意味)、18ホールで1ラウンドとなります。1ホールの距離は20mから100mで、パー(基準打数)は3〜5となります。
1ラウンド、パー66(ハーフ33)で競技します。
 プレーするコースにはフェアウェイ(芝を刈った中央部分)とラフ(芝の長い部分)があり、途中にはバンカー(砂地)や、さらにプレーを禁止するOB(アウト・バウンズ)区域などがあり、それらの配置によって難易度が変わってきます。
 また、ルールに違反した場合は、2打分加算のペナルティ(罰)が課せられます。ペナルティは全て2打罰となっています。

クラブのにぎり方
a.オーバーラッピング・グリップ
右ききのかたは、まず、左手の親指をクラブの真上に置き、残り4本の指でクラブをしっかり握ります。右手は、右側から左手に合わせるように添えて握り右手指を左手の人差し指に重ねます。
b.インターロッキング・グリップ
右手の小指と左手の人差し指を絡めるように握ります。
c.ベースボール・グリップ
右手の小指と左手の人差し指を絡めないように握ります。
どの握り方も固く握らず8分の力で握ります。飛ぶ距離も変わらず、実際に試して打ちやすい握り方が適した方法といえます。

アドレス
ボールを打つときは、もっとも標準的な構え方(アドレス)は、まず足を肩幅ぐらいに広げ、体重は両足に均等にかかるように心がけて打ちます。ボールの位置にによりアドレスの位置も変わりますが、ほぼ上記の位置にかまえるようにします
1.ティショット(最初の一打)の位置
ティショットの位置は、左足のカカトの線上に置くようにします。
2.フェアウェイショットの位置
フェアウェイショットの位置は、両足の中間の地点に位置するようにします。
3.ラフ・バンカーショットの位置
深いラフやバンカーからのショットは、右足寄りに位置します。

スイング
スイング(ボールを打つ)の動作で、ゴルフと同じように大きなスイングをする人を見かけます。大きなスイングはボールの方向が悪くなり、スイートスポットに当たらずに、かえって距離も伸びません。パークゴルフは1ホールの距離が短いので力いっぱい振るより、スイートスポットに正確に当てることを心がけます。スイングは、まず自分が打ちたい方向に向かって正しくアドレスします。次に肩の力を抜いたリラックスした状態で、自分の飛ばしたい距離に応じて、ゆっくりと後方にクラブを引き上げ、そのまま打ち下ろします。ボールから目を離さないことも重要なポイントです。

コースの回りかた
 パークゴルフでは人数に制限はありませんが、流れよくプレーするためには1組3〜4人がベストです。
 最初のホールでは、ジャンケンでスタート順を決めます。それ以降は前のホールで成績が良かった順に打っていきます。そのとき、前の組のホールアウト(そのホールを終了していること)を確認してからスタートするようにします。第一打を打つときはティーアップ(ティーの上にボールを乗せる)して打ちます(ティーショット)。ボールが高い位置になり打ちやすくなり、さらに芝生の保護にも役立ちます。
 第二打からは、カップから遠いボール(一番飛んでいないボール)の人から順に打ちます。 カップインまで必ずストロークをしてください。
 スコア(点数表)は次のティ・グラウンドでおこないます。

プレーの種類
パークゴルフの楽しみ方はいろいろあります。
ストロークプレー

 1つのホールごとのスコアを累計し、1ラウンド(18ホール)の合計によって競います。
マッチプレー

 1つのホールごとの勝ち負けを累計し、勝ったホールの数で勝負を競います。
その他のプレー
スリーサム 1人対2人でプレーし、両サイド(1人または、2人以上のパートナーのプレーヤーのこと)とも、各1個のボールでプレーするマッチプレーの方法です。

フォアサム 2人対2人でプレーをして、両サイドとも、各1個のボールでプレーするマッチプレーの方法です。

スリーボール 3人が互いに対抗し、各自のボールでプレーするマッチプレーの方法です。

ベストボール 1人対2人(または3人)のうち、スコアの良い人とのマッチプレーの方法です。

フォアボール 2人のうちスコアの良い人と、他の2人のうちのスコアの良い人とのマッチプレーの方法です

エチケット(マナー)について
パークゴルフはあらゆる世代が仲良く楽しめる、コミュニティースポーツです。そのため、だれでもわかりやすいようにルールは最小限に抑えられています。つまり、ゲームを円滑に進めるためにはマナーが大切な要素となってきます。
コースに対するエチケット

◆プレー中のくわえたばこや吸い殻のポイ捨ては、やめましょう。
◆公園をそのまま使ったパークゴルフのコースには豊かな自然がみちています。スポーツとしてのおもしろさに加えて、木々や草花に囲まれた環境の中でプレーが楽しめるのも、パークゴルフの魅力のひとつです。いつまでも素晴らしい自然とふれあえるように、コースでは自然保護にも留意しましょう。
◆きれいな芝生の状態でプレーできるように。革靴は避け運動靴でのプレーを心がけてください。また、プレーの障害になるからといって、木を折ったりしないようにします。
プレーヤー同志のエチケット
 楽しくパークゴルフをするために、一緒にプレーする仲間への気配りも欠かせません。

◆何よりも危険のないよう、安全確認を行いながらゲームを楽しみましょう。
◆パークゴルフは決められたホール順に移動しますから、ひとつの組が詰まるとその後の組が待たされることになります。プレーはつねに迅速におこなうように心がけ、もし遅くなって前のホールが空いたときは後ろの組にパスしてあげましょう。
◆全員がカップインしたら速やかに次のホールへ移動し、次の組がスタートしやすいように合図をしてあげましょう。スコアへの記入もグリーン上では行わないようにし、移動途中か次のティーショットの前に記入するようにします。
◆前の組がホールアウトしてグリーンに人がいなくなるまでは、危険ですからティーショットは打ってはいけません。
◆プレーヤーがアドレスしたら、静粛に動かないようにします。間違っても打者の前に出ないようにしましょう。
◆危険なときは「ファア!」と叫んでください。打ったボールが、隣のコースのプレーヤーやギャラリーの方に飛んだ場合は、大声で「ファア」と呼び、危険を知らせます。
◆ ボールを打ってバンカーを出る際には、バンカー内の足跡は消し、必ず元に戻しておきましょう。
◆打つ人のライン上(前方・後方)に立ったり、横切ったり、影を作ったりして迷惑をかけないようにします。
◆マークするときは、カップとボールを結ぶ線上で、ボールの後ろにマークするようにします。
◆カップに近くなり、続けてカップインしたいときには、同伴者に「お先に」と声をかけてから打つようにし、必ずカップインするまで打ちます。
◆ボールはホールから遠い順に打ち、プレーヤーが同時に打ってはいけません。
◆クラブのヘッド以外ではボールを打たないようにします。ヘッドの打球面以外で打つとコントロールがきかない場合があり、どこに飛ぶかがわからず大変危険です。

疑問は公認指導員やアドバイザーに相談を
パークゴルフには国際パークゴルフ協会認定のアドバイザーや公認指導員がいます。パークゴルフに関するルールやテクニックについて何でも相談にのってくれます。